
Talk about ONE SAUNA vol.2 / 北限の杉「道南杉」
道南杉モデルが生まれた理由
それぞれの土地には、それぞれの特色を持った木材があります。
その木材を利用したサウナを全国各地で作れるようになれば
同じつくりのバレルサウナでも、違った香りを楽しむことができますし
輸送コストも抑えられ、自然に優しいサウナづくりができます。
そこで、ONE SAUNAでは、バレルサウナの開発をしたミヤザキスギもでるをオープンソース化し、全国の木材でサウナづくりをしていきます。
道南杉とは
日本の国土のおよそ7割は森林に覆われています。約4割が人の手によって植林や伐採が繰り返される人工林で、その70%近くを、建築材として広く使われているスギとヒノキが占めています。ただし、この数字は全国平均の数字。寒さにそれほど強くないスギは、北海道では温暖な気候をもつ函館市近郊、一般に道南(どうなん)と呼ばれるエリアを中心に、江戸の昔から植林されてきました。
北海道でスギが育つのは、道南だけ。
渡島・檜山地方で伐採するスギを「道南スギ」と呼びブランド化に注力。
地元使用よりも本州への輸送が多く、現在では「北海道内で使おう」という意識が高まっています。熱伝導率が低く、空気を多く含むので断熱性が高い樹種です。
木材には多くの空隙があり、熱が伝わりにくい断熱材のような構造のため
「触って冷たくない=暖かい」印象を与えます。
身近な建築材料と熱伝導率を比べてみると、スギの熱伝導率の低さが際立っているのがわかります。(熱伝導率は数値が小さいほど熱が伝わりにくいことを表します)
サウナにも適した材料ということで、今回道南杉バレルサウナが誕生しました。
北海道プロジェクトチーム
くらcra(https://kura-cra.jimdofree.com/)
”くらcra”は、2019年の1月に函館市入舟町で開業しました。 道南杉または広葉樹を使い、家具や小物を製作する工房です。 建物は、元々北洋漁業が盛んな時代の水産加工工場でしたが、使われなくなり、老朽化していましたが、地域の方々の熱い要望もあり、活気を再び取り戻すために家具工房として再始動しました。 代表の鳥倉真史は、2011年に札幌市の『北海道芸術デザイン専門学校 環境デザイン学科 クラフトデザイン専攻』を卒業して、東神楽町の『有限会社 インテリア北匠工房』に入社、約8年間の勤務を経て、函館市に移住、独立して事業を始めました。
株式会社ハルキ(https://mori-haruki.co.jp/)
北海道・道南地区を拠点に製材業を営むハルキさん。杉の北限地で育つ道南杉、それにカラマツ、トドマツという<北海道針葉樹三兄弟>のフル活用を目指して、丸太→製材→乾燥→集成・加工・プレカット→納品という工程を自社で一貫して行っています。さらに日本一のスペックを誇る製品開発にも積極的に取り組むなど、そのアイディアと行動の熱量は半端ではありません。