サウナトラブルで困る前に!メンテナンスの重要性を解説

サウナブームの追い風を受けて、全国各地に魅力的なサウナ施設が登場しています。その一方で増えているのがサウナ設備に関するトラブルです。導入当初はピカピカの新品サウナも、年数が経てばあちこちに経年劣化が起こってしまいます。集客の目玉として導入したサウナが故障したとなれば、売上への影響は計り知れません。
今回はそんな事態に陥る前に重視しておきたい、サウナのメンテナンスについて解説します。
メンテナンスを施せばサウナの耐久年数は5‐10年
そもそもサウナの耐久年数はどれくらいなのでしょうか。私たちONESAUNAでは、一般的なウッドデッキと同じ考え方で、5-10年が目安とお伝えしています。もちろん使用環境や使用頻度にもよりますが、きちんとメンテナンスが施せば長く楽しんでいただけるのがサウナです。
また業務用サウナで本格的な塗装等をおこなっている場合や、日頃から定期的なメンテナンスを実施していれば、10年以上使い続けることも可能です。
とはいえ、共通しているのは「メンテナンスを施す」という部分。どんなに新しく耐久性に優れた素材を使用していても、大なり小なり経年劣化は起こってしまいます。サウナを長持ちさせるなら「メンテナンスは重要」という言葉をしっかり覚えておいてください。
メンテナンスを怠ると起こりがちなトラブル
では、メンテナンスを怠るとどんなトラブルが起きてしまうのでしょうか。
サウナは大きくアウトドアサウナとインドアサウナにわけられます。両者に共通するのが内装材の劣化です。たとえば、湿気の拭き取りを忘れると起こりがちなのが、カビの発生です。サウナは湿度が高いうえ、近年ではフィンランドサウナブームでロウリュが人気のため、発生した蒸気がカビの原因となってしまいます。
また、経年劣化で発生するのが使用している木材の劣化です。新品当初は曲がりや重さへの耐久性が高いですが、長く使用していればどうしても耐久性が下がってしまいます。その結果、木材パーツの割れや反り、ヒビといったトラブルが起こります。
アウトドアサウナではこれに加えて、ウッドデッキや外壁の劣化や塗装の剥げといったトラブルが起こります。劣化を放置しておくと、そこから浸食が進んでしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。
サウナ本体だけでなくヒーターや照明器具のトラブルも
トラブルは本体だけでなく、ヒーターや照明器具といった設備でも発生します。使用しているヒーターの故障や温度設定の不具合、照明機材の不具合といったトラブルも、メンテナンス不足や経年劣化から起こる代表的なトラブルとなるため注意しておきましょう。
特にヒーターはサウナの中でもトラブルが起こりやすい設備です。サウナヒーターの耐用年数はメーカー情報で5‐10年とされていますが、年に一回、あるいは半年に一回の本格的なメンテナンスが推奨されています。ヒーターはサウナの心臓部でもあり、事故やトラブルが起こりやすい設備です。
近年は日本でもロウリュ文化が定着してきましたが、「ロウリュ不可のヒーターにも関わらず、利用者が水をかけてしまい故障してしまった」といった事案も多いことから、メンテナンスと合わせて利用方法やマナーの周知徹底に取り組むのもトラブルを回避する重要な取り組みです。
また設備のトラブルで意外に多いのが消耗品の交換を怠っていたケースです。例えばサウナストーンは消耗品となるため、1年に1回は交換が必要なパーツです。交換せず使用することで、ストーンの割れなどからトラブルが発生するケースがあります。
こうした消耗品があることは意外と知られていないため、サウナ運営を開始する段階で消耗品リストを作成して、管理体制を用意しておくと間違いがありません。
メンテナンスを怠ると経営面でダメージが起こる場合も
サウナのトラブルについて解説しましたが、サウナ施設でトラブルが起こるとさまざまなデメリットが発生します。とくに故障により営業ができない場合は、大きな機会損失になることも。サウナの修理費用が発生すれば、経営的にはダメージはさらに大きくなるでしょう。
こういったトラブルで集客や売上を落とさないためにも、日常的なメンテナンスで、予防をしておくのがおすすめです。
また、利用者の安心安全を守るという点からも、メンテナンスは重要です。サウナは健康やアクティビティの一環として定着していますが、高温多湿の特殊な環境は一つ間違えば大きな事故につながります。安心安全に利用できる環境が整ってこそ、快適なサウナ空間は実現します。
自宅用サウナのメンテナンス方法を解説。日々のお手入れで長持ちさせる!

トラブルを起こす前にメンテナンスをしておくのが重要
日常的なメンテナンスの重要性をご紹介してきましたが、具体的にサウナのメンテナンスではどのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。
日常的なメンテナンスと定期的なメンテナンスの二方向から考える
サウナのメンテナンスでは、日常的なメンテナンスと定期的なメンテナンスの二つの方向から取り組んでいきましょう。
日常的なメンテナンスとは施設のスタッフやオーナーが取り組む項目で、具体的には
- サウナ使用後は汗や水気を拭き取る
- サウナを予熱して乾燥させる
- サウナ室内の換気をおこなう
- 使用したタオルやマット、ロウリュ用の水などを片付ける
といった方法が挙げられます。
定期的なメンテナンスとはより専門的なメンテナンスで、
- 年に数回程度、弱めの中性洗剤を使って水拭きする
- ベンチやスノコなどを屋外で天日干しする
- 割れや劣化が激しいパーツは交換する
- サウナストーブのメンテナンスを行う
- サウナストーンの割れはないか確認する
といった方法が挙げられます。定期的なメンテナンスではこれ以外にも、ヒーターや電気設備の点検も実施しておきましょう。こうした設備は専門的な知見や技術が必要となるため、専門のサウナ業者に依頼するのがおすすめです。
サウナの導入時にはこうしたアフターサービスまでフォローしてくれる事業者を選んでおくと、長く安心してサウナを利用できます。
メンテナンスはサウナ専門業者に依頼するのがおすすめ
業務用サウナとなると使用頻度も多く、経年劣化が進むスピードも早くなってしまいます。「なかなか、日頃のメンテナンスが追いつかない」といった悩みをお持ちの事業者さんも多いようです。そんな事業者の方は、サウナの専門業者の手を借りるのがおすすめです。
サウナを販売するブランドでは、商品の納品だけでなくアフターフォローやメンテナンスに対応しているブランドもあります。
定期的なメンテナンスをお願いしておけば、専門業者の高いスキルで、故障やトラブルの早期発見につながります。トラブルが進み手の施しようがなくなる前に
また、どうしても経年劣化が進むサウナでは、パーツでの交換が可能だと便利です。経年劣化で修繕や大規模なメンテナンスが必要な場合でも、パーツ交換であれば費用や労力を最小限に抑えられます。
日常的なメンテナンスの負担を減らすのに役立つのがサウナIoTサービスです。サウナ本体とシステムを連携させることで、24時間どこからでもサウナ室の予熱や予約、監視が可能。光熱費の最適化や業務効率の改善が図れるため、空いた時間サウナのメンテナンスにしっかり反映できます。

ONE SAUNAのバレルサウナはパーツ交換から
今回はサウナのトラブルと、メンテナンスの重要性についてご紹介しました。
一般的にサウナの耐久年数は5‐10年とされていますが、どんなに丈夫なサウナでも日々のメンテナンスは欠かせません。とくに業務用サウナは頻繁に使用するため、家庭用サウナに比べてこまめなメンテナンスが大切です。早めのメンテナンスで、突発的なトラブルを予防していきましょう。
ONE SAUNAの国産バレルサウナはパーツごとの交換が可能です。劣化や故障部分だけを交換できるため、メンテナンスの費用や労力を抑えられます。またサウナのオペレーションの最適化や、IoTを活用した予約システムもご提案可能です。
サウナに関するトラブルやアフターフォローについてのご相談も承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。