サウナ施設の集客・運営はDXで変わる|instabase売上上位1%施設に学ぶ最新経営戦略

空前のサウナブームを経て、市場は成熟期へと移行しました。 「サウナを作れば客が来る」時代は終わり、これからは「いかに選ばれ、いかに利益を残すか」が問われるフェーズに入っています。
本記事では、株式会社Rebase、株式会社Libertyship、三井不動産グループ発の新規事業創出会社・株式会社ShareTomorrow(HUBHUB)の3社が登壇したウェビナー
「instabase売上上位1%の衝撃。サウナ施設が『集客』と『運営』をDXして、収益を最大化する方法」
の内容を、ONE SAUNA編集部が徹底レポートします。
なぜ、ある施設は撤退し、ある施設は高単価でも予約が埋まり続けるのか。
その鍵を握る「デュアルファネル集客」「IoTオペレーション」の全貌を紐解きます。
1|市場の歪みが生んだ勝機。「instabase」でサウナ施設が爆発的に売れる理由
年間3,100万人以上が利用する、日本最大級のレンタルスペース予約プラットフォーム「instabase(インスタベース)」。
会議室やダンススタジオが並ぶこの巨大マーケットにおいて、今、ある異変が起きています。
それは、「サウナカテゴリー」のスペースが、全掲載スペースの上位1%(トップ500)にランクインしているという事実です。
月商数百万円、年間流通額10億円規模の市場において、なぜ「会議室」ではなく「サウナ」がこれほどまでに稼働しているのでしょうか。
「サウナに行く」から「サウナ“も”ある場所で遊ぶ」へ

株式会社Rebaseの二之湯氏は、この現象を「&サウナ(アンドサウナ)」というキーワードで解説します。
従来のサウナ集客は、「ととのいたい」というサウナ愛好家(サウナー)同士の奪い合いでした。
しかし、instabaseで予約をしているユーザーのインサイトは大きく異なります。
- 推し活・女子会: 周りを気にせず騒ぎたい。ついでにサウナやジャグジーがあったら最高。
- ビジネス・懇親会: 会議室で煮詰まった後、そのまま同じ場所でリフレッシュして飲み会がしたい。
つまり彼らは、「サウナ室」を探しているのではなく、 「サウナというコンテンツが付随した、コミュニケーション空間」を探しているのです。
この層は、既存のサウナ検索サイトには存在しません。 instabaseというプラットフォームを活用することで、競合施設がリーチできていない非サウナー層のパーティ需要・ビジネス需要を取り込むことが可能になります。
2.|驚異のCVR5.8%。コアファンを熱狂させる「SAUNA TRAVEL」のブランド戦略
instabaseで認知の間口を広げる一方、 サウナ本来の魅力を深く伝え、高単価なファンを獲得する役割を担うのが「SAUNA TRAVEL」です。

「選ばれる」ためのクリエイティブ投資
株式会社Libertyship 代表・揚松氏は、「施設を知ってもらうこと(認知)」と「行きたいと思わせること(選好)」は別物だと語ります。
SAUNA TRAVELでは、以下を徹底的に磨き込んでいます。
・圧倒的な世界観: 写真・動画のクオリティに徹底的にこだわり、利用時の高揚感を可視化
・SEOの覇権: 「大阪 サウナ」「プライベートサウナ」などのビッグワードで上位表示
この結果、SAUNA TRAVEL経由の予約成約率(CVR)は5.8%(2023年12月実績)を記録。
一般的なWEB予約のCVRが1〜2%と言われる中で、非常に高い水準です。
3|利益構造を変える「運営DX」とIoT
人件費・光熱費・安全性を最適化
揚松氏は、集客だけでなく「利益を残す」ためのDXの重要性も強調します。
サウナ特化型IoTシステムを導入することで、以下のような改善が可能になります。
・人件費削減: 予約連動型スマートロックで、フロント業務を無人化・省人化
・光熱費削減: 予約が入っていない時間帯は、ストーブ・照明を自動OFF
・安全管理: 異常温度検知や火災報知器連動による自動停止機能

4|【実録】HUBHUBが捉えた“体験価値”
続いて紹介するのは、これらの戦略を実装し、 都内でユニークな施設運営を行う「HUBHUB(ハブハブ)」の事例です。
三井不動産グループ発の社内ベンチャーとして立ち上がった本事業を牽引する、 株式会社ShareTomorrow 佐藤氏にお話を伺いました。
「動かせる不動産」で遊休地を収益化
HUBHUB最大の特徴は、トレーラーハウスを活用した「可動産」である点です。
鉄道高架下や、ビルの建設予定地など、 これまで活用が難しかった遊休地にユニットを設置し、 短期間でサウナ&宿泊施設を開業できます。
「スクラップ&ビルドではなく、移設して再利用できるのが強み」

instabase導入で発覚した“意外な”利用ニーズ
当初、HUBHUBは「サウナ好き」をメインターゲットに想定していました。
しかしinstabaseを導入したことで、 想定外の使われ方が次々と生まれます。
・ランニングステーション×パーティ: 仲間とランニング後、そのままサウナ・BBQまで楽しむ
・誕生日会・推し活: 貸切空間を活かし、装飾付きのパーティ利用
instabase経由の予約は、 滞在時間が長く、客単価も高い傾向が見られます。
サウナ単体の回転率ではなく、 空間全体の価値で収益を上げるモデルへの転換です。

「完全無人」ではなく「省人化」という選択
HUBHUBは無人・省人運営を採用しつつ、 顧客体験を損なわない工夫を重ねています。
・清掃スタッフとの自動連携
・遠隔での温度調整対応
「IoTがあるからこそ、 お客様のプライベートな時間を邪魔しない運営ができる」

5|まとめ:勝ち続けるための戦略
ウェビナーで示されたのは、 これからのサウナ施設経営における明確な勝利の方程式です。

・instabaseで「面」を取る: 非サウナー層を取り込み、稼働率の土台を作る
・SAUNA TRAVELで「点」を刺す: サウナ好きに深く刺さる高単価集客
・IoTで「守り」を固める: コストを変動費化し、損益分岐点を下げる
これらは、 既存施設でも十分に導入可能な戦略です。
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